きたかみ小麦との出会い

1986年秋頃と記憶するが私は秋田県北秋田郡(現在は大館市)比内町の一件の農家を訪問した。

その時一粒の種を見つけ種類をご主人に尋ねたのが「きたかみ小麦」との最初の出会い。

そして少量のサンプルを持ち帰り石臼で粉にした。

当時、北東北の国産小麦の代表種は南部小麦の中力粉であった。

うどん、各種麺に使用されていてナチュラル市場でも南部小麦、南部地粉として知られていたが、きたかみ小麦粉は市場では見かけなかった。

又、当時国産小麦使用、自家酵母、天然酵母を使用したパン屋が出始めた頃。

きたかみ小麦は南部小麦粉と比較すると薄力粉に近くパンよりクッキー等に相性が良いと判断した。

1988年1月、個人会社マウンテンソング設立と同時に岩手県の府金製粉にきたかみ小麦を一本挽き製粉でお願いした。

出来上がってきたサンプルを取引先に配布し始めた。

そのなかで、東京都港区南麻布のSweet Hanadaさんから連絡を頂き訪問させていただいた。

代表は花田美奈子さん。窓口はBROWN RICEブランド立案者の中村隆子さん、製造責任者は麻生慎治さん。

きたかみ小麦粉原料のクッキーを試食させて頂き美味しさに感激、新たなる光が見えた瞬間でした。

中村隆子さんは1989年ブラウンライス(株)を設立し取引が開始されました。

きたかみ小麦粉は今も(株)ニールズヤードレメディーズのBROWN RICE事業部として麻生慎治氏により作り続けられています。

 

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